途上の旅/若菜晃子

「山と街のあいだ」をコンセプトに、身近な自然を取り上げ、毎号ワンテーマ主義!で作られている小冊子『murren』。
その発行人として、また文筆家として活躍する若菜晃子さんが、世界各国を旅して綴った随筆集の第二集です。

 人間は常に自然のただなかにいる。
 そしてそのことをいつも忘れてしまう。
 私はそれを全身で感じるために、旅に出ているのかもしれない。(本文より)

カナダ、モロッコ、ネパール、チリなどの壮大な風景に包まれる旅の記録でありながらも
やはりそこでの出会いや小さなエピソードは、今ここで読んでいる自分の目の前で起こっているかのように
身近に感じられる、そんな文章です。

目次
機上より

◆旅の朝
素焼きのカップ/昨夜のトランペット/オマロスのはちみつ/霧雨の朝/オアオの声/花屋のあかり/スイレンのあした/柳絮の別れ
◆邂逅のクレタ島
クレタ島のハト/クレタ島のヤギ
◆カナダ、ささやく湖
青い鳥/ダリエン岬/ケムクーの道/道の途上/チャッピーの訪問/サスカツーンパイ/タムラックがよい/ビジービーバー/おじさんの湿原/さらばD-7
◆自然の姿
地球の形成/春の林/ヘルンリ小屋/竹の水/サボテンおじさん/モモの宇宙
◆モロッコの壺
地の果て/夜中のアトラス越え/イーネー/フェズの壺
◆インドで石拾い
路上の石/砂漠の石
◆アタカマ砂漠の旅
−砂漠にて
 ナスカの地上絵/アタカマの八ヶ岳/人はパンのみに/トラック野郎/砂漠の虫/Mr.Been/グアナコ道/花園にて/フレイリーナの壺
−街にて
 町の砂漠/岩盤事故切手/折り畳みパン/卵のおばさん/バジェナールの犬/教会の大道芸人/サンティアゴの紀伊國屋/ディオールおばさん/裸族/置いてきた石
◆生きものたちの地上
ケニアでゾウを見た話/ゾウのチョビー/ゾウの骨/クジャクの羽/ツバメの空/蝶の里
◆ネパールの音
光の交信/バス停の似顔絵師/車掌の合図/ガンドルンの雹/クロのパン屋/イエスタデイワンスモア/石のチョータラ/祖母のラジオ/魚辰の夢/夜明けのプーンヒル/はためくタルチョー/ヤクのチーズ/荷揚げのポーター/ラバの鈴/サランギの音色/おばさんの法螺貝/チベットのおりん/パラダイスバード/サイの地響き/サラノキの下で/アリの石/ディディとブバ/チベタンブックショップ/トゥンバの魔法/マニ車とお経
◆ニューカレドニアの光
コウモリの毛/蚊の館/マドレーヌの滝/背の光

若菜晃子……1968年兵庫県神戸市生まれ。学習院大学文学部国文学科卒業後、山と溪谷社入社。『wandel』編集長、『山と溪谷』副編集長を経て独立。山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集、執筆。「街と山のあいだ」をテーマにした小冊子『murren』編集・発行人。『東京近郊ミニハイク』(小学館)、『徒歩旅行』(暮しの手帖社)、『地元菓子』(新潮社)、『東京甘味食堂』(本の雑誌社)など著書多数。

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