旅の断片/若菜晃子

「山と街のあいだ」をコンセプトに、身近な自然を取り上げ、毎号ワンテーマ主義!で作られている小冊子『murren』。
その発行人として、また文筆家として活躍する若菜晃子さんが、世界各国を旅して綴った随筆集です。

それぞれ2〜3ページで語られる世界各国(メキシコ、インド、イギリス、ロシアなどなど……ただし、なるべく知られていない地域を選んで訪れるのだそう)での小さなエピソードは、
その地に行ったことの無い私にも、何か心当たりがあるような、同じことを感じたような、そんな気持ちにさせてくれます。
決して旅行ガイド本ではないし、
それぞれの地域の観光名所が取り上げられている訳でもありません。
むしろ、そこがどこかはあまり重要では無く、
「どこかのおばさん」「どこかのおじさん」との会話ややりとりが旅のすべてと言えるような、そんな1冊です。

「私にとって旅とは、未知なる国への旅であり、未知なる自分への旅でもある。
ここに集めたのは、そんな旅の街角で拾った記憶の断片である。どれもいつしか指の間からこぼれ落ちて消えていってしまうような一瞬ばかりだが、私にはどれひとつ欠くことのできない、人生の一片である。」
(はじめに より)

◎日本旅行作家協会主催 第5回「斎藤茂太賞」受賞

若菜晃子……1968年兵庫県神戸市生まれ。学習院大学文学部国文学科卒業後、山と溪谷社入社。『wandel』編集長、『山と溪谷』副編集長を経て独立。山や自然、旅に関する雑誌、書籍を編集、執筆。「街と山のあいだ」をテーマにした小冊子『murren』編集・発行人。『東京近郊ミニハイク』(小学館)、『徒歩旅行』(暮しの手帖社)、『地元菓子』(新潮社)、『東京甘味食堂』(本の雑誌社)など著書多数。

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